EST-Jについて

自我状態療法は,複雑性 PTSD や解離性障害の治療法として有用です。自我機能の強化や葛藤解決に加えて,解離症状の改善やトラウマ処理まで行えます。日本国内ではワークショップや書籍によって『知る人ぞ知る治療法』としての地位を確立しています。
これまでのワークショップの参加者から,具体的な実施方法や適用範囲についての質問を多くいただきました。さらに日本国内での症例報告は非常に少ないこともあって,実際に臨床現場で使う際のハードルが高くなってしまっている現状があります。
また,これまでは自我状態療法を使っているセラピストと交流できる場がありませんでした。私たちはコミュニケーションを通じて技術や知識を共有し,臨床の新しいアイデアを生み出すことができます。日本全域をカバーするようなネットワークの構築が非常に大切です。
私たちは,これらの課題に取り組むために『Ego-State Therapy Japan』を立ち上げました。Ego-State Therapy Japan の目的は,以下の 3 つです。
① 自我状態療法の知識と技術を習得できるトレーニングの提供
② 自我状態療法に関する情報の収集と発信
③ セラピスト同士の交流
Ego-State Therapy Japan は2015年1月24日に静岡県浜松市で行われたトレーニングに合わせて発足しました。今はまだ若葉ですが、自我状態療法のネットワークを広く築いていくためにがんばってまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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